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On The Border
On The Border
ポーランドの首都ワルシャワからウクライナとの国境の町をはじめポーランド国内の様々な地域を訪れながら30家族、約90名の人々に出会い、撮影を行なった。国境を渡りポーランドに着いたばかりの人々。次の場所に移動するまでの経由地として数時間程度の滞在場所で束の間の休息をとる人々。欧州各地からのバスが乗り入れ、数泊までの滞在が可能な大規模難民センターで寝泊りをする親子。そして、既にアパートメントやホテルなどに短期の居住場所に住む人々。子供を学校に通わせるための登録の列に並ぶ母子。第二次世界大戦以降、ヨーロッパで最大の難民を生んだ今回の戦争。その渦中にある一人ひとりを記録した。



写真・エッセイ オリジナルプリント付き
2015年、30歳を迎えたその日、僕はウクライナのスラブティチ市で友人からソ連製の中古カメラをプレゼントしてもらった。カメラはとても気まぐれで、シャッターが半分だけ切れたり、切れなかったり。そんなカメラの性格が好きで、僕は夢中になって写真を撮った。普段は全く撮らない猫や鳥や草花も。友人と町を歩きながら、写真を撮るのが好きだった。その友達は今、戦争の最前線で戦っている。
戦前に撮られた風景写真と戦後にポーランド取材の際に書いた日記とともにまとめられた一冊。
「私は、キエフの公園やドニプロ川が好きだった。そして、そこに住む人達も。私たちの住む街は、目の見えない人間にとって快適なインフラがあったとは言えない。でも、人々はいつだって手をかしてくれた。私は、あの町が好きだった。そこに住むウクライナの人々のことも。」
故郷から離れ、生まれた場所について語るポートレートとインタビューをまとめた一冊。

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