top of page

沖縄愛楽園交流会館 小原一真写真展関連企画

2024年9月21日(土)トークイベント 
『地域で暮らすこと』と『今、残したいこと』

ゲスト 平良 仁雄(ハンセン病回復者) 
聞き手 小原 一真(写真家) 鈴木 陽子(沖縄愛楽園交流会館学芸員)

DSCF6885.JPG

2024年9月21日(土)14時-

場所 沖縄愛楽園交流会館

住所 沖縄県名護市済井出1192

問い合わせ 0980-52-8453

イベントの参加は下記リンクからお申し込み下さい。当日は対面とオンライン配信を予定しております。

​イベント申し込みフォーム

Screenshot 2024-09-10 at 17.41.36.png

2024年9月3日号

ニューズウィーク

日本版

【Picture Power】

​『ハンセン病隔離と

継承された「生」』掲載

現在、沖縄愛楽園交流会館で開催中の小原一真写真展では、ハンセン病患者、回復者、その家族の個人史に焦点を当てた写真記録を展示しています。展示期間の最終週9月21日(土)にはハンセン病回復者で現在那覇市で暮らす平良仁雄さんを講演会にお招きします。

 

現在、500名を超えるハンセン病回復者の方々が沖縄県内で暮らしています。しかし、回復者の多くが今もなおハンセン病への差別を恐れ、病歴や後遺症を隠し、安心した地域医療・介護サービスを受けることが難しい状況にあります。回復者の高齢化が進む中、回復者やそのご家族が安心して地域で暮らすことの出来る環境づくりついて、回復者でハンセン病問題ネットワーク沖縄共同代表を務める平良仁雄さんを話を聴きながら、ハンセン病回復者の方が現在もなお直面する問題についてお話を伺います。

 

また、ハンセン病への差別は感染症の病歴を言えないだけではなく、当事者たちが大切に守ろうとしてきたことを家族にすら語れない環境を作ってきました。様々な言葉が奪われてきた歴史の中で、当事者が今、伝えたいこと、残したいことについても平良さんに伺いながら、一緒に考えていきたいと思います。

イベントの参加は下記リンクからお申し込み下さい。当日は対面とオンライン配信を予定しております。

​イベント申し込みフォーム

 



平良  仁雄  (Jinyu Taira)

1939年生まれ。小学校入学ころ発病。1948年、愛楽園に強制収容された。1956年、軽快退園をした後、自動車免許を取得。那覇に出て働く中で、妻となる女性と出会う。妻とは愛楽園にいたことを伝え、結婚した。妻子との暮らしをバスとタクシーの運転手の掛け持ちで支えたが、無理がたたって再発、再入所した。働き手を失った家族を心配し、妻に手紙を書き、家族が暮らす那覇へと園を抜け出した。愛楽園に夫がいると周囲に知られることを恐れ、不安な生活の中で妻は亡くなった。

現在、沖縄県ハンセン病回復者の会やハンセン病問題ネットワーク沖縄の共同代表。回復者が差別を恐れることなく近隣の病院や介護施設などでも治療や介護サポートを受けられるよう、「沖縄県ハンセン病問題解決推進協議会」を立ち上げ、取り組んでいる。



小原 一真 (Kazuma Obara)
写真家。ロンドン芸術大学大学院フォトジャーナリスト修士課程修了。自然災害、核、戦争、パンデミック等をテーマに災禍の中で見えずらくなっていく個人に焦点を当てたプロジェクトを国内外で展開している。著書に『Reset』(Larsmuller Publishers・スイス・2012)、『Silent Hisotries』(Editorial RM・メキシコ・2015)、『Exposure』(同左・2017)など。2020年より米ナショナルジオグラフィック協会より助成を得て、コロナ病棟の看取りの聞き取りを始める。2023年には富士フイルムより助成を得て、ハンセン病に関する取り組みを開始する。写真はアルル国際写真祭、京都国際写真祭をはじめ国内外で展示される他、世界報道写真賞など受賞多数。

写真展リンク

「こうやって曇った雨の天気だけれども、昔と変わらないのは波の音ですね。向かいの連山を見ていると私の小さい頃や女房と一緒にここで写真を撮った時のことがよみがえってきます。女房はハンセン病に対しての偏見が大変な差別の時代に私のことを理解し、愛してくれた。そういう彼女に私自身が人生の最後にどうやって答えたらいいのか。」

​会場 沖縄愛楽園交流会館2階

開館 10:00-17:00(最終入館は16:30まで) | 入館無料 

休館日 月曜日・祝日(7月15日、9月22・23日は開館) 

住所 沖縄県名護市済井出1192 | 問い合わせ 0980-52-8453 

写真 小原 一真(写真家)

主催 沖縄愛楽園自治会

写真展助成 (公財)沖縄県文化振興会 令和6年度文化活動支援助成事業

撮影助成 富士フイルム株式会社(GFX challenge grant program Global Grant Award受賞)

装備品協力 株式会社モンベル(モンベルクラブ・ファンド)   

image.png

「Calvary Island - Tracing the Memory of Humanity」は富士フイルム株式会社GFX Challenge Grant Program 2022のGlobal Grant Awardを受賞し、2023年4月から9月まで取り組んだドキュメンタリー作品です。写真展「海にのぞむ ひとをおもう」では助成期間終了後から2024年5月の期間に撮影した写真を含め、さらに内容を発展させた形で展示を行います。

*ハンセン病は遺伝病ではなく、病原性の極めて弱い慢性の感染症です。現在、日本で生まれ育った人がハンセン病を発症するケースはほとんどなく、途上国の栄養状態や衛生環境が良好ではない地域を中心に年間14万人以上の新規患者が発生しています。不治の病気ではなく現在は適正な治療により1年〜数年で治ると言われています。また、治療した人と接触しても感染することはありません。

bottom of page