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記憶と忘却、想起と想像
ロマ-ウクライナ戦争の見えざる犠牲者
2023.2.25[土] - 4.23[日] 沖縄愛楽園交流会館2階 入場無料
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これから開催される関連イベント

*全ての対談は予約制による一般公開(対面)とオンライン配信を予定しています。写真展ともに全て入場・参加無料です。

全てのお申し込みはリンクのフォームより

3 / 25 [土]  

①10:00- 11:00

愛楽園交流会館学芸員による1F常設展時の解説

11:00- 11:30

小原による2F写真展の解説

*上記二つのイベントは申込不要、現地集合です。

③13:00-(入場無料)

映画「マイ・ラブ:絹子と春平」上映

 

④14:30- 16:00

対談  『他者を伝える』        

- 向き合いたいこと・大切にしたいこと 

小原 一真 × 戸田ひかる(映画監督)

4 / 8 [土]   14:00- 15:30 対談  

『見えない死を悼む』 

-ハンセン病と新型コロナウイルス感染症、ケアと看取り

小原 一真 × 伊波 弘幸(名桜大学准教授)

 

*同時開催写真展「空白を埋める」 

2020年より聞き取りを続けるコロナ禍の看取りの言葉。

会場 名桜大学キャンパス内 (場所・日時などの詳細は愛楽園交流会館にお問い合わせ下さい。)

4 / 23 [日]   14:00- 15:30

対談『記憶と記録の継承』             

-戦争・災害・疫病、災禍を伝え続けること 

小原 一真 × 瀬尾夏美 (アーティスト)

終了したイベント

2 / 25 [土]   14:00- 15:30

対談  『戦争とマイノリティー』      

-沖縄戦とハンセン病、戦時下の隔離と差別・迫害

小原 一真 × 吉川 由紀   (沖縄国際大学非常勤講師)

2 / 26 [日]   19:00- 20:30

対談  『展示で辿る他者たちの生』     

-ハンセン病回復者とロマの人々 

小原 一真 × 吉國 元   (国立ハンセン病資料館学芸員)

​2022年3/6/7月、2023年1/2月にポーランド、チェコ、

モルドバ、スイス、ウクライナで撮影したロマ民族の記録

場所 沖縄愛楽園交流会館

住所 沖縄県名護市済井出1192

開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)

問い合わせ

電話 0980-52-8453

メール:kouryu.airakuen(at)gmail.com

 

 

 

-開催にあたって-  

愛楽園からウクライナ戦争を考える

​沖縄愛楽園交流会館

 

縄戦時、愛楽園は空爆や艦砲射撃で壊滅状態になりました。しかし、園に隔離収容された人々は逃げ出すこともできませんでした。隔離の中で沖縄戦を経験した愛楽園が、今も続く戦時下で権威によって構造的に排除され、見えなくされる人々の孤立に思いを馳せる場になればと願っています。

ロマ民族が直面する「分離」と「孤立」  

 

写真家・ジャーナリスト 小原 一真

「ウクライナから戦火を逃れたロマの難民が避難先の国で差別を受けている」。そんな報道に触れたのは2022年3月上旬のことだ。同年6・7月、私はロマの人々の状況を知るべく、チェコ、モルドバ、ウクライナを訪れた。ロマ難民の支援を続けるある女性が話す。「当初からロマは、避難地域のホテルやアパートの居住を断られ、結果として駅構内に数百を超える子供、女性が溢れました。そして、政府は駅から彼女たちを排除し、バスに乗せ、別の地域に送りました。権力を持つ人たちの好きか、嫌いかによって、彼女たちはモノのように動かされたのです」。

 

過去より積み上げられてきた偏見と差別、戦争の長期化による社会の不安定化、その怒りは理不尽な暴力として弱い立場の人々に向けられる。私たちは、ウクライナ戦争の何を見て、何を見ていないのか。ロシア軍の侵攻から1年が経過した今、戦争が顕在化させる差別と暴力を見つめる。

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小原一真(おばらかずま) 1985年岩手県生まれ。

写真家、ジャーナリスト。ロンドン芸術大学フォトジャーナリズム修士課程修了。災禍の中心で見えずらくなっていく人々に焦点を当てる。著書に東日本大震災と福島第一原発事故を記録した写真集『RESET』(スイス)、太平洋戦争の長期的影響を表現した『Silent Histories』(スペイン)など。2015年よりチェルノブイリ原子力発電所事故の長期的影響を記録するため継続的にウクライナを訪れる。2020年から米ナショナルジオグラフィック財団の助成を受け、コロナ病棟の看取りの記録を始める。2022年3月よりポーランドでウクライナ難民取材を開始。世界報道写真賞、米TIME誌ベスト写真集など、国際的な賞を多数受賞。

fieldwork

フィールドワーク開催 2023年4月23日

「ハンセン病の記憶と記録を巡る」 

瀬尾 夏美(アーティスト) x 小原 一真(写真家)

ゲストナビゲーター 沖縄愛楽園交流会館学芸員 鈴木陽子​氏

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羽地内海より沖縄愛楽園のある屋我地島をのぞむ。

​小原撮影。

写真展「記憶と忘却、想起と想像 ロマ-ウクライナ戦争の見えざる犠牲者」の関連イベントとして、4月23日(日)に私、小原とアーティストの瀬尾夏美さんのトークイベントを行います。それに合わせた私の自主企画として、同日午前に沖縄のハンセン病を巡るフィールドワークも開催致します。

 

東日本大震災をはじめ、様々なフィールドを訪れ、言葉と景色を記録してきた瀬尾夏美さん、そして現地案内のゲストとして沖縄愛楽園交流会館学芸員の鈴木陽子さんをお招きして、ハンセン病の記憶と記録を巡るフィールドワークを実施します。フィールドワークでは、沖縄のハンセン病患者の軌跡をたどりながら、戦前・戦中・米軍統治下における地域との関わりを基軸に学びを深めます。

 

・参加費 3000円(当日、現金での支払い)

*集合場所まで、解散場所からの交通費、フィールドワーク中の軽食等の費用は各自のご負担でお願いします。

*現地での移動について:応募先着順で5名までは用意している軽自動車に乗車頂くことが可能です。

5名を超えた参加希望者に関しては、自家用車やレンタカーでのご参加が可能です。なお、レンタカー等の移動に関わる経費は自己負担となります。

 

・参加募集人数 最大10名(最小実施人数5名)

・参加対象者 沖縄のハンセン病の歴史に興味のある方、ハンセン病と地域の関わりに興味のある方、フィールドワークの手法に興味のある方など

 

・集合場所:名護市役所駐車場(下り方面のバス停近く) 

より詳細な集合場所は応募頂いた後にメールにてお送りします。

・集合時間:8時45分

・実施時間:約3時間

・当日の流れ

名護市役所駐車場で集合した後、車で移動しながら、最終目的地の愛楽園交流会館まで鈴木さんのガイドを聞きながら、名護市内の様々な場所を巡ります。参加者には、事前資料をPDFで共有します。昼食は、移動途中にコンビニで各自購入するか、交流会館がある屋我地島内の食堂を予定しています。交流会館到着後は、トークイベント開始の午後2時まで常設展、写真展をご覧下さい。トークイベント終了後、用意した軽自動車で交流会館まで来た方に関しては、小原が名護市役所バス停まで送迎いたしますが、イベント直後の片付けなどがありますので、ご希望の時間までに遅れる保証がないことはご理解ください。軽自動車乗車希望でフィールドワークのみ参加の方は、交流会館からの移動方法を各自でご準備下さい。(交流会館から名護市内まではタクシーで3000円前後。バスでの移動も可能ですが、本数が少ないので、事前にご確認下さい。)

 

*フィールドワーク開催中、万が一事故などの損害が発生した場合、主催者は損害を負担出来ないため、保険などは各自でご準備下さい。

・応募方法

参加希望者は下記を記入の上、kazuma924(at)gmail.comまで応募下さい。

メールタイトルに「フィールドワーク参加希望」

①氏名

②年齢

③メールアドレス

④携帯電話番号(当日に連絡のつく番号)

⑤軽自動車への乗車希望の有・無(無しの方は、念のためフィールドワーク中の移動方法を教えてください)

 

主催 小原一真

問い合わせ kazuma924(at)gmail.com 

フィールドワーク講師

瀬尾 夏美(せお なつみ)

1988年東京都生まれ、東京都在住。アーティスト。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より、映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移す。地元写真館に勤務しながら、同市を拠点に制作。2015年、仙台市で東北の記録・ドキュメンテーションを考えるためのコレクティブNOOKを立ち上げる。現在は“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉にかかわる公共施設やNPOなどとの協働による展覧会やワークショップの企画も行う。参加した主な展覧会に「ヨコハマトリエンナーレ2017」「第12回恵比寿映像祭」など。最新の映画作品に小森はるか+瀬尾夏美『二重のまち/交代地のうたを編む』。著書に、『あわいゆくころ――陸前高田、震災後を生きる』(晶文社、2019年)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房、2021年)、共著に『10年目の手記』(生きのびるブックス、2022)。

​小原 一真(おばら かずま)

写真家、ジャーナリスト。ロンドン芸術大学フォトジャーナリズム修士課程修了。災禍の中心で見えずらくなっていく人々に焦点を当てる。著書に東日本大震災と福島第一原発事故を記録した写真集『RESET』(スイス)、太平洋戦争の長期的影響を表現した『Silent Histories』(スペイン)など。2015年よりチェルノブイリ原子力発電所事故の長期的影響を記録するため継続的にウクライナを訪れ、見えない被爆の障がいに焦点を当てた「Exposure」に取り組む。同作品は世界報道写真賞人々の部で1位を受賞。2020年から米ナショナルジオグラフィック財団の助成を受け、コロナ病棟の看取りの記録を始める。2022年3月よりポーランドでウクライナ難民取材を開始。米TIME誌ベスト写真集など、国際的な賞を多数受賞。

ナビゲーター

鈴木 陽子(すずき ようこ)
沖縄愛楽園交流会館学芸員。沖縄大学現代沖縄研究科、立命館大学先端総合学術研究科修了。2012年より沖縄のハンセン病回復者、家族、医療従事者、地域の方々から聞き取りを始め、沖縄愛楽園交流会館の運営に関わる。平良仁雄さんの『「隔離」を生きて―ハンセン病回復者の愛楽園ガイド』(沖縄タイムス社、2018年)、沖縄愛楽園80周年記念誌『うむいちなじ―改正ハンセン病問題基本法までの30年』(沖縄愛楽園自治会、2020年)を編集。米軍統治下沖縄のハンセン病をめぐる地域の人々を描いた『「病者」になることとやめること』(ナカニシヤ出版、2020年)、園の女性達を描いた「汝の妻も女なるべし」(国立ハンセン病資料館、2022年)もある。

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